脳神経外科医の生活 A daily life of the neurosurgeon

東海地方在住の脳神経外科医のブログです。I am a neurosurgeon and lives in Tokai region.

脳神経外科の外来

脳神経外科の外来について紹介をします。

 

以前にも少し書いたかもしれませんが、脳神経外科は地域や病院によって多少違いますが、脳腫瘍・頭部外傷をメインにみる科です。東海地方は脳出血脳神経外科脳梗塞神経内科が診療する病院が多いようです。

 

 

当たり前ですが、脳神経外科にも外来があります。

どういった患者さんが多いかと言うと、軽度の頭部外傷の患者さんがめちゃめちゃ多いです。

特に多いのが、子供と高齢者の方。子供は学校で、遊んでいて頭部を打撲。その後、学校の先生が(責任を取りたくないので)、病院受診を指示して受診というのが一連の流れです。親も「先生に言われたので来ました」って方が多いですね・・・。

まぁ、小児の場合、心配になるのは人の親として分かりますので、頭部外傷について一般的な説明をして安心させてあげるのも脳外科医の仕事と思っています。

 

次に高齢者の方の転倒も多いです。小児と比べて、無症候性の脳出血を起こす可能性が高く、軽度でも希望があれば精査することが多いです。特に抗凝固薬を飲んでいる方は要注意ですね。

 

あと、多いのは交通事故の方ですね。追突された、した後にむち打ち(頚椎捻挫)から頭痛が発症することがあります。それで心配して受診する方が多いです。

僧帽筋は後頭部まで繋がっているので、それが原因になるんですね。むち打ちについて説明することが多いです。

 

一般の方に知って貰いたいのは、慢性頭痛が原因の脳外科疾患は少ないです。頭痛の原因ははっきりしないことが多く、特に筋緊張性頭痛が一番多いです。慢性頭痛を感じたらゆっくり横になって休んでください。1日もすればほとんどの方が治ります。

ただし!突発頭痛はくも膜下出血の可能性があるため、すぐに病院行った方が良いですね・・・。

 

突発頭痛の見分け方は、「何をしているときに頭痛が起こったのか」が分かる頭痛は突発頭痛です。たとえば、TVで〜〜のCMを見ているときに起きたとか、19時10分とか分単位まで分かるとか・・・。そういったのが突発頭痛ですね。

 

まぁ、ごちゃごちゃ書きましたが、基本的には脳神経外科の外来は、内科の外来と比べてかなり患者数が少ないです。なので、心配だったらとりあえず相談しに受診しに来て頂いて良いと思います。

頭痛や頭部外傷で、偶発的に色々見つかっちゃう方も大勢いらっしゃいますので・・・。

皆様、外来でお待ちしております(当然病院に用事が無いのがベストですが)。