脳神経外科医の生活 A daily life of the neurosurgeon

東海地方在住の脳神経外科医のブログです。I am a neurosurgeon and lives in Tokai region.

よくある質問

日本の医学部は6年で卒業、その後は2年間研修医として病院に勤務。

その後は自分で志望科を選び、その専門について診療・勉強をしていくこととなります。

 

海外の場合は自分で志望科が選べなかったりしますが、日本では個人の自由となっています。さらには開業する際の標榜する科も自分で決めることが出来ます。それはそれで問題ではと思うこともあるんですけどね。

(今後は専門医制度の変革のため、研修医以後は専修医となるらしいですが・・・。来年から始まるみたいですね。)

 

どの職業でもそうだと思うんですが、「どうして医者になったんですか?」と度々聞かれます。

自分はいつも、「やりがいのある仕事だと思ったから」と答えています。

患者さんの健康のために頑張れるから!とか、困っている人を助けたい!とか。嘘ではありませんので。

 

本当にそう思っている部分もあるんですが、ただ、本当の医者になった一番の理由は、「食いっぱぐれることがない」からですね。

医師免許さえあって仕事さえ選ばなければ、ある程度の安定した収入はもらえます。普通の暮らしは保証されます。デリカシーのない医師は「お金のために医者になった!」と言い切ってしまう人もいますが、本当に稼ぎたければ一般企業で上を目指した方が全然給料が良いと思います。

 

医師の多くは座学が出来るタイプの人が多いです。その中にはコミュニケーションがうまくとれない方が、普通の人より多く含まれていると思います。そういった人でも(自分も含めて)ある程度働けちゃうの医師なんですね。

 

医師がいないと透析も回せないし、美容的な処置も出来ない。入院患者がいれば医師も当直しなければならない。

医師はそういった法律で守られているんです。既得権益が他の職業よりもとても多いんです(他を知らないので多分ですが。)。

 

自分は普通の企業にとても勤められる自信がありません。そういった意味でも医師になって良かったなと思っています。